漢字や熟語などは反復練習させる

算数では計算の能力が必要なように、国語でも漢字を間違いなく覚える事は「点数の積み増し」ができるもっとも簡単な方法です。

現在、1年生でも80コの漢字を習います。
たかだか80、と思うかもしれませんが、1年生は最初にひらがなとカタカナを習うわけですから、実質的には夏休み以降の数ヶ月の間にこれだけの漢字を覚える事になるのです。
漢字を書く事が楽しく思える1年生のうちに「漢字は繰り返し書いて覚える」習慣をつけたいところですね。
低学年のうちは、親が側について、書き順に特に注意して見守りましょう。書き順がおかしなまま覚えていくと、それからだんだんと漢字が覚えにくくなります。

学年があがると慣用句や熟語、反対語、同異義語といった問題も出てきます。
これらも基本的には反復練習をして覚えられるものです。
文章を読み、内容を理解し、さらに書き手の意図を想像したり、主人公の気持ちを汲取るといった学習は、同じような問題を10回やったからといってすぐに結果が出る事はあまりありません。
しかし、こうした言葉や漢字の問題は、やればやっただけ成果が出やすいものです。
そして、「一生懸命やってみたら、テストの点数があがった!」とお子さんが実感できると、きっと国語に対するやる気そのものもアップする事でしょう。

つまり、点数のとりやすい・成績のあげやすい漢字や文字の問題は、繰り返し学習や単純に暗記する学習のしやすい「家庭学習」にもっとも向いているとも言えます。

ただ、暗記や単純な反復練習は、子供も飽きてしまったり、集中力が続かない事がよくあります。
そこで家庭でも、親が側にいて見守りながら励ましたり、一緒にまるつけをしてたくさん褒めてあげたり、「継続する」ためにいろいろと工夫をしてあげるとよいでしょう。

書く力・言葉の力も必要になる

国語というと、読解力や漢字などの用語系の問題ばかりが頭に浮かびますが、実は「書く力」も必要です。
最近、公立の中高一貫校がよく話題にのぼりますが、中高一貫校の試験では「作文」の課題の比重が大きいところが多いようです。
作文は、書くテクニックがあるのは事実です。
これは先生に指導してもらえれば、身に付くかもしれません。
しかし、テクニックだけで「書けるか」といえば、これもまた微妙なところです。

書く力も、つきつめれば「読む力」につながっていきます。
ですからやはり、基本はまず文章をきちんと読めるか、という事にはなります。

と同時に、特に低学年のうちに注意したいのは、まずひらがな、カタカナがきちんと書けるという事です。当たり前の事のように思われるかもしれませんが、カタカナでつまずく子や、書き順が間違っている子は高学年になってもいます。
そして、「きちんと丁寧に書く」という作業がとても重要です。
試験の名前の欄に、殴り書きのように名前を乱暴に書く子は、まずいい点数がとれません。
国語に限らず、テストで答えを書く時に、雑な書き方をする子はケアレスミスが多いものです。

汚い字がダメだというよりも、「雑な字」の書き方がよくないという事です。

ですから、文字を習いはじめた当初から、「ちゃんと丁寧に読みやすいように書こうね」と常に注意を向けさせましょう。
そして、作文を書くようになったら、テンやマルをちゃんと使う、すなわち文法をきちんと使えるようになる事も大事ですが、「自分の思ってる事を整理して、それから文章にできる」ように学ばせましょう。

これは、書くだけでなく、例えば、親子での会話などでも力をつける事ができるものです。国語では語彙を増やす事も必要ですが、親子の会話によってこうした言葉の力をつけることは可能です。
テレビを見ていても「むなしい」という言葉に対して、「むなしいってどういうこと?」とお子さんと話してみましょう。
あるいは本を読んだ感想を親子で語り合う中で、新しい言葉については「お母さんもよくわからないから辞書ひいてみよっか」などと促してあげるのもいいものです。
さらに会話の中で、子供が何を言おうとしているのか、順序だてて、相手に伝わるよう「話してごらん」と辛抱強く待ってあげることも大事です。

書く力、言葉の力、読む力。
国語の力は、普段の生活の中でこそ、もっとも身に付きやすいものなのです。

家庭で本を読ませよう

国語の力の基本は「読む力」です。
読む力とは、文章の内容を読み取り、内容を理解し、さらにその文章のテーマや著者の意図、主人公の気持ちなどをくみとったり想像する事ができる力です。

こうした総合的な読解力というのは、なかなか簡単に身に付くものではありません。
もちろん、読解力を養うには文章を読むスピードをつけることや文体から読み解くテクニックなど、学んだり慣れることで身に付く事もあります。

しかし、基本的には読む力は「読むこと」でしか、身に付きません。

教科書に取り上げられている教材は、小説や随筆の一部抜粋がほとんどです。また、お子さんによって興味の対象も違うでしょうし、男女で好むものも違うかもしれません。
教科書に掲載されている文章は、えてしてお子さんの読む楽しみとはかけ離れているものです。

読む力をつけるためには、まず「読書」に親しめるようご家庭で留意したいものです。
この時、親としては「こういう本を読ませたい」「説明文が弱いからそうした本を選ぼう」と考えがちです。

しかし、読書の体験で一番必要なのは「楽しむ読むこと」です。本を読んで面白かった、もっと読みたいという気持ちになれる事が重要なのです。

ですから、ご家庭で本を読む習慣をつけるために、低学年のうちからぜひ、お子さんに本を選ばせてあげて、一緒に楽しく本を読んでください。隣に座ってお子さんと交互に絵本を音読するのもいいでしょう。国語の「勉強」とは違うのですから、読み間違えたからといって怒る必要はないし、途中でおしゃべりをはさんだら、聞いてあげて、また本のストーリーに戻ればいいのです。
お子さんがクルマの図鑑が良いのなら、図鑑でもいいのです。冒険の話でも、お化けの話でも、少し大きくなってきて、大人が読むような本を選んでも、とにかく、お子さんの「選ぶ本」を尊重し、それを一緒に楽しむ姿勢を持ちましょう。

親子で読書カードをつけるのもいい方法です。
また、同じ本を読んで、お互いの感想を話し合ったりするのも楽しいですね。これも、机に座らせて「感想を言ってみて」と言うスタイルではなく、ごく普通に、おやつでも食べながら、「あの本の主人公って」というように自然な読書の楽しみとして捉えていきましょう。

国語では「読む力」が大切になる

国語はつきつめれば「読解力」が最重要ポイントになります。
中学に進み、高校受験ともなれば、文法をはじめ難しいポイントものきなみ増えてきますが、国語の基本は「読む力」です。

漢字や、熟語といった例題は、極端に言えば必死に暗記すれば100点がとれます。勉強方法といった内容よりも「やるか・やらないか」に尽きます。

しかし、文章の読解力は一朝一夕では身に付かないものです。
ところが読解力がないと、国語のみならず、算数や理科でもつまずく原因になります。テストの「問題の意図」を素早く、的確に読み切れなくては、最終的に好成績を望むのは難しくなるからです。

家庭学習では、長文読解のコツやポイントを親が上手に教えるのは難しいものです。テクニックは実際にありますが、これはやはり、学校の教師やプロの先生でないと、うまく説明できないものです。
それよりも、まず低学年ならば、音読をさせましょう。
実際に聞いているとわかることですが、低学年のうちはただ「ひらがな」を追ってるだけで意味もわからず、流し読みになりがちです。ですから、きちんと読ませて、親が「たぬきはどうして泣いているの」と内容を確認するような質問をしてみるのもいいかもしれません。
読ませる時には指を文章にあてさせて、今どこを読み、どういう内容なのかを「意識する」ことを「意識させる」のが大切です。

学年が進むにしたがって、文章の内容も説明文や随筆など多種多様なものに触れさせましょう。読解力をつけるために、短い文章と数問の問いがついたドリルもたくさん出ています。こうした10分程度で終わるようなドリルを毎日やらせて、文を読み問いに答えるといった様式に慣れさせるのもいい方法です。

家庭学習といった意味合いから少し離れますが、読む力をつけるには「読書」がもっとも有効です。ですから、お子さんが本を読む機会を増やす、親子で同じ本を読み感想を言い合う、面白そうな本をすすめるなど、読書に親しむ環境を作り、導く事も、ひとつの立派な家庭学習だと思います。

低学年のうちに「作文」に慣れておく

国語では高学年になるに連れて、「文章を書く」能力が必要となってきます。中高一貫校では作文の力が必須となっていますが、受験を考えていなくても、中学に入って高校受験を視野に入れると、作文の力は小学生のうちに作っておくほうが良いでしょう。

作文は、簡単に言えばテーマに沿って一定の量の文章を作りあげることです。
高度な論文などを目指しているわけではないので、小学生のうちはとにかく「文章を書く事を苦手だと思わない」ことと「読む人がきちんとわかる文章を作る」事をポイントにして考えましょう。

例えば、日記を書くのは文章を書くいい練習になります。
ただ、日記を毎日書くのはけっこう大変で、子供もすぐに飽きてしまいます。

親子で交換日記をするのは、いいアイデアだと思います。
特に低学年のうちだと、お父さんお母さんと日記を交換して書くのをとても喜びます(高学年になると逆に嫌がるでしょうから)から、ぜひチャレンジしてみて下さい。
この時、子供の文章の能力をあげることを忘れないようにしたいですね。
最初は、どんなに短い文でも、間違いがあってもいいのです。あまり細かく訂正したり、ミスを指摘すると嫌になってしまいます。あくまで親子で「今日はこんなことがあった」というような楽しい話題を交換するのを楽しむ姿勢で続けましょう。
ただ、親の文章を子供は見て、それを真似して書くようになります。ですから、まず、親は「丁寧な字できちんとした文法で書く」「いつ、誰が、どこで、何をした」という文章の基本や、てにをはを間違えないように使う、こうした事を気をつけたいですね。

子供に「今日は学校で何か面白いことはあったかな」「今、一番好きな食べ物はなんですか」と質問をしてみるのも、子供がテーマに沿って文章を作る練習になります。

ゲームやアニメなど、子供が好きなことの説明書を作ってもらうというユニークな勉強方法もあります。

作文が苦手な小学生の勉強方法 – 勉強ヒーロー

親子で交換日記は難しくても、例えばおじいちゃんおばあちゃんにお手紙を書いて返事をもらう文通をするとか、おうちにポストを空き箱で一緒に作って、郵便屋さんごっこのようにして手紙を書いて交換するなど、低学年ならではの「楽しい」文章を書く時間を作る事で、作文の力の基礎を積み上げていく事ができますよ。