成績が伸びる家庭学習のコツ

塾に通っていない・中学受験を視野に入れていないお子さんの場合、家庭学習の比重はとても大きくなります。
小学校の学習は、中学校につながり、高校受験という大きな目標に直結していくからです。
高校受験では、多くのお子さんが最終的には塾を利用するかもしれません。しかし、小学校のうちに「学校(塾)で習った事を家庭でしっかりと復習する」習慣をつけると、実際に中学へ行ってから、また受験準備を始めてから、大きく成績がアップします。

基本は学校の宿題をきちんとやることです。
学校の宿題の量が適切でないと思ったら、今のレベルに適した教材を選び、少しずつでも家庭で継続してやらせるようにしましょう。小学校のうちは、受験を考えていないのならば、予習に力を注ぐ必要はありません。どちらかといえば、予習をして、実際の授業のときに「もうわかってるから」と集中力が欠けてしまうことのほうが問題だからです。
授業のノートの使い方も家庭学習では重要です。
宿題以外に「復習」させるのには、まず、今日の授業で何を習い、それを理解しているか・身に付いているかを確認することが大切です。
授業できちんとノートがとれていれば、それだけで、まず基本的な勉強の姿勢が出来上がっており、集中力もあるという事になります。帰宅して、ノートを見ながら、低学年なら親に「今日はおおきい数をやった。10のかたまりで数えるんだよ」と話させる事からスタートしましょう。そこから、だんだんと自分で「わからなかった事」を見つけて、調べたり、学習しなおす能力をつけさせます。
実際に、学校の宿題をきちんとやり、ノートを見ながら復習するだけで、低学年でも1時間弱はかかるかもしれません。
それぐらい、授業をきちんと理解させるというのは大変な事なのです。

さらに時間があれば、国語なら漢字や短文読解のドリル、算数なら計算や短い文章題がのっているドリルなどを利用して、反復練習で何度もやらせて、力をつけましょう。100マス計算などもこの反復練習のうちに入ります。

家庭学習はなぜ大切なのか

小学校の成績の伸びは、在籍する学年によってだいぶ違います。
低学年の頃は一般的に子供の学力に大きな差はありません。特に1年生の時は、確かに入学前からひらがなが書ける、簡単な足し算ぐらいはできるといった学力がある子がリードしているような錯覚に陥りがちです。でも実際に通信簿をもらうとわかる事ですが、基本的に先取り学習をしていても、していなくても、多くの子供がまずまずの成績をもらってくるものです。

実際に成績の差が出始めるのは、やはり3年、4年といった学年でしょう。この時につまずいた子供は、成績ウンヌンよりも、「勉強の仕方」をつかめないまま高学年になり、学習内容が高度になるに連れて苦手意識も大きくなって、結果的に成績に反映されてきてしまいます。

しかし、3年、4年で「つまずく原因」は、じっくり子供を観察してみると、結局、1年2年という低学年のうちに「勉強の基礎の基礎」の力を蓄えてこなかった事が原因だとわかります。

家庭学習は、この低学年のうちに「家で学校の宿題と復習をする」といった習慣づけをし、学校だけではどうしてもカバーしきれない「学習力の積み上げ」を行うことで、じょじょに難しくなってくる学習内容に置いていかれないようにする土台を作ることにあります。

成績の「伸び」はとても大事ですが、まずは「授業においていかれない」「学習する意欲を失われない」ようにしたいものです。
激的な成績の伸びを期待するのならば、やはり、プロの教師に指導してもらうのが一番早いのです。
しかし、そこで「伸びる」要素を作る為には、家庭学習で「土台」となる「学習意欲」「学習態度」をつけておく事が大切になるのです。

家庭学習で成績は伸びるのか

成績が上がるかどうかは、まず、お子さんが現在どのレベルにいるのかによって変わります。
もし、クラスで真ん中より下のレベルにいるのなら、家庭で少し気をつけて勉強を見てあげて、毎日継続して学習すれば、トップクラスにはなれなくても、まず一定の成績アップは期待できるでしょう。

問題は「まったく勉強ができない」あるいは逆に「トップクラスにいる」お子さんたちです。

まったく勉強ができない、極端に成績が悪いお子さんの場合には、必ず学習そのもの以外にも原因がある事が多いのです。学校生活自体がうまくいってない場合や、家庭での問題、集中力の極度な不足などのトラブル、担任の先生との関係などです。こういったお子さんの生活面でのトラブルや不安を解消しないと、成績以前の問題になります。

トップクラスのお子さんたちは、現在でもすでに多くの時間をさいて学習をしている事でしょう。またこのレベルのお子さんたちになると、テストの1問の失敗が大きく影響したりもするので、今以上に努力してもなかなか結果にあらわれないということもあります。特に高学年になり、塾などに通い出すと、周囲は「できる子」ばかりが集まり、少しばかり人より多く学習したからといって目に見えて成績が上がるという事が少なくなります。

家庭学習は、お子さんそれぞれの学習レベル、性格、現在の環境(学校・塾など)をあわせて考慮した上で計画をたてましょう。
成績がとても悪い場合には、簡単なドリルの反復練習や、まずは1日30分でも勉強する習慣をつけることが大事です。
一定のレベルのお子さんならば、「密度の濃い」家庭学習ができるよう、親が見守る必要があります。塾に通っているのならば、塾の先生と相談して、家庭で何をするべきか充分に考えるべきです。弱点がはっきりとしているのなら、家庭でその弱点を埋めるようにきちんと目的にあった教材や学習方法を導く必要があります。

結論から言えば、家庭学習で成績は伸びます。
しかし、お子さんの状況にあわせて適切な内容を選ばないと、無駄な時間を過ごすことになりやすいのが家庭学習の難しさでもあるのです。