家庭学習で「誰かと比べること」をしてはいけません

塾の良さは、ライバルがいる事です。
周囲に自分と同じように勉強をし、成績を競う相手がいることは時に子供のやる気を倍層させる効果もあります。
しかし、家庭学習では誰かと競わせるような励ましを与えないほうがいいでしょう。
あくまで家庭での学習は、学校での勉強をカバーする為のもので、成績の順位の為のものではないからです。

特に母親にありがちなのは「○○くんはもう分数の計算もできるんだって」「××ちゃんは4年生までの漢字をすでに書けるらしい」というような、友だちと比べる行為です。
お子さんのやる気を出させようとして奮起させるつもりで言ったにしても、お子さんはいい気持ちがしません。先生と違って、母親に対してはいつでも「自分の味方」だという潜在的な信頼感があります。負けず嫌いの子を奮起させる方法はもっと別のやり方を考えなくてはいけません。
友だちと比べるのはよくないと理解していても、「お兄ちゃんがあなたぐらいの時はもっとできた」「お姉ちゃんが5年生の時は毎日2時間勉強していた」と兄弟関係で比べてしまうことはよくあります。特に上の子の成績がよかったりした場合には、「同じぐらいできるはず」という思い込みから、ついついこのような比べ方をしてしまいます。

兄弟姉妹でも子供の個性はそれぞれです。
伸びる時期も違えば、得意不得意科目も違うでしょう。

励ましを与えることと、誰かと比べて「だからもっとやりなさい」「もっとできるはず」という言葉は大きく違います。後者は脅しに近い感覚をお子さんが持つかもしれません。自分はどうせできない子なんだという開き直りの理由にもなってしまいます。

誰かと比べて何ができる・できないではなく、本人の中で「できた事」を見つけて褒めてあげましょう。
「昨日はここを間違えたけど、今日は全部できたわね」「ちょっと前までは机に向かうのも大変そうだったけど、最近はとてもやる気があるのね、お母さんうれしいな」といった具合に、昨日よりも今日できた事を、勉強に向かう姿勢がよくなってきた事を、その都度、言葉にして褒めてあげましょう。

家庭学習では「子供を褒めて勉強させる」のがコツなのです。